デルタ航空、ヴァージンアトランティックとのジョイントベンチャーに向けてATI 申請

デルタ航空(DL)とヴァージンアトランティック航空(VS)は、北米/英国線での共同事業、ジョイントベンチャー開始に向けて米運輸省にATI(独占禁止法適応除外)を申請した。ジョイントベンチャーが開始されれば、両社は、北米/英国線特に米国/ロンドン線で利用客の利便性をさらに高めることができるようになる。

デルタ航空とヴァージンアトランティック航空によると、ロンドン・ヒースロー空港の発着枠の約60%がアメリカン航空(AA)とブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のジョイントベンチャーで占められており、世界で最も重要な路線のひとつであるニューヨーク/ロンドン線を含め、大西洋路線を事実上独占している状態だという。ヴァージンアトランティック航空が持つヒースロー空港の発着枠や英国でのブランド力とデルタ航空の米国内の幅広いネットワークが組み合わされれば、大西洋市場でアメリカン航空(AA)とブリティッシュエアウェイズ(BA)に対抗できるようになり、発着枠が限れているヒースロー空港でネットワークを拡大することも可能になるため、利用者の利益にもつながると期待されている。

デルタ航空とヴァージンアトランティック航空は、共同事業、ジョイントベンチャーにおいて、運航スケジュール、路線計画、料金設定、収益管理、販売などの分野で調整を図っていく。ATIが認可されれば、デルタ航空は新たにシアトル/ロンドン・ヒースロー線を開設する計画。デルタ航空は、すでにエールフランス/KLM(AF/KL)とアリタリア航空(AZ)とジョイントベンチャーを実施しているが、今後、2つのジョイントベンチャーを効果的に運用していくため、ヴァージンアトランティック航空を加えた5社による大西洋路線でのATIを求めていく方針だ。

デルタ航空とヴァージンアトランティック航空は、2012年デルタ航空がヴァージンアトランティック航空の親会社の株式49%を取得するとこで合意している。

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