訪日外客数、初の90万人台で過去最高、円安も追い風 -2013年4月

日本政府観光局(JNTO)によると、2013年4月の訪日外客数(推計値)は、前年比18.1%増の92万3000人となり、過去最高を記録した。90万人台は初めてのことで、これまでの過去最高87万8582人(2010年7月)を4万4000人以上も上回る好結果となった。

JNTOでは3月、4月の桜シーズンの需要喚起を目的とするプロモーションのほか、航空座席供給量の増加や円高是正による訪日旅行の割安感が浸透したことが、訪日客の大幅な増加につながったとみている。ただし、2013年の目標である訪日旅行者数1000万人には予断を許さない厳しい状況として、今後も情報発信やプロモーションを強化するとしている。

市場別では台湾(42.5%増、19万7900人)、タイ(46.9%増、6万200人)、べトナム(85.6%増、1万2100人)、フランス(30.5%増、1万8900人)、ロシア(54.9%増、7300人)が過去最高を記録。韓国(33.7%増、20万4200人)、香港(24.3%増、5万5000人)、シンガポール(13.9%増、1万4600人)、マレーシア(20.1%増、1万4700人)、インドネシア(61.3%増、1万5500人)、インド(6.2%増、6500人)、オーストラリア(29.8%増、2万2700人)が4月の過去最高を更新した。特にタイは13ヶ月連続、マレーシア、ベトナムは3ヶ月連続で過去最高を記録しており、東南アジア市場が好調だ。

一方、中国は33.0%減の10万200人で、前月から横ばい状態。日中関係の冷え込みを起因に前年を下回る推移が続く。これを受けた航空路線の縮小も影響しているという。JNTOでは今後、旅行博への出展やメディア露出をはかり、中国市場へのプロモーションを推進してく考えだ。

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