国交省、太田昭宏大臣は2013年6月11日、首相官邸で行われた閣議後の会見で、訪日観光の促進のためビザの要件緩和を実施することを発表した。これは、タイ、マレーシアのビザ免除、ベトナム、フィリピンの数次ビザの発給、インドネシアの数次ビザで滞在期間を延長するもの。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると2013年4月の訪日外客数で、タイは前年比46.9%増の6万200人と13か月連続で過去最高を記録。マレーシアは20.1%増の1万4700人、べトナムは85.6%増で1万2100人で3か月連続で過去最高を記録している。今回のビザの要件緩和によって、好調な東南アジア市場から、さらなる観光客取込みが期待される。
今回のビザの要件緩和は、閣議でまとめられた観光立国実現に向けた行動計画の一環。このほか、行動計画については「日本ブランドの発信」、「外国人旅行者の受け入れ改善」、「MICE誘致体制の構築」が盛り込まれた。