国交省は、このほど航空輸送サービスに関わる情報公開を行い、国内航空会社の運航状況や利用率などを発表した。特定本邦航空輸送事業者(以下)の2013年(平成25年)1~3月の遅延率(遅延便とは出発予定時刻より15分を終えて出発した便が対象)や欠航率については、発表された数値はどちらもLCC各社が大きく遅延や欠航をしている状況を明らかにした。
2013年(平成25年)1~3月の遅延率は、全体として前年同期よりも1.7ポイント上昇し9.05%(前年は7.35%)。遅延率の高い航空会社としては、エアアジア・ジャパンが首位、次いでピーチアビエーション、ジェットスター・ジャパン、スカイマークの順となった。各社15~30ポイントと高い遅延率が目立った。一方、日本航空(JAL)、全日空(ANA)の遅延率は一桁台だが、前年同期に比べて微増。全体として遅延率が上がっている状況だ。遅延の理由は各社ともに「機材繰り」が1位。ANAを除いて、すべての航空会社が「機材繰り」による遅延が一番多い理由となっており、厳しい機材繰りの状況が明らかになった。
なお、定時運行率の首位はスターフライヤーで93、97ポイント、続いてJAL、スカイネットアジアの順となった。
*国交省は「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない。」としている。
【特定本邦航空輸送事業者、2013年(平成25年)1~3月の遅延率(国交省資料より)】
【特定本邦事業者】
- 日本航空(JAL、ジェイエア、ジャルエクスプレス)
- 全日空(ANA、ANAウイングス)
- トランスオーシャン航空
- スカイマーク
- AIRDO
- スカイネットアジア航空
- スターフライヤー
- ピーチアビエーション
- ジェットスタージャパン
- エアアジア・ジャパン