ANAホールディングスは、2013年6月25日の臨時取締役会でエアアジア(AK)とのLCC事業における提携の解消を決定、同日には合意書に調印した。共同事業の解消後は、全株式をANA側が100%所有することで子会社化し、エアアジアのブランドの使用を2013年10月31日をもって終了。なお、ANAは共同事業の解消後も、成田を中心としたLCC事業を継続する。
エアアジアはエアアジア・ジャパンの株式(無議決権株式含む)49%を保有しており、すべてをANAホールディングスに24億5000万円で売却する。エアアジア・ジャパンに貸出中の航空機も11月1日までに返却される予定で、機材リースの支払いも行なわれる予定だ。
なお、エアアジアは今後も、エアアジアX(D7)の日本路線について、従来通り運航する。また、合弁解消の発表とともに、日本市場におけるLCC事業の可能性について言及、日本市場への再参入を検討する考えも明らかにしている。
ANAとエアアジアは、エアアジア・ジャパンの事業について今年6月中旬に「経営方針の違いについて協議」していることを声明として発表しており動向が注目されていた。共同事業解消の理由として、ANA側は「日本マーケットに合致したビジネスモデルに改め、当社が主体的に当該社の運営を行えるようにするため。」としている。