外務省は2013年7月6日、エジプトの渡航情報(危険情報)を一部引き上げ、全土に対し「渡航の延期をお勧めします。」とした。
2013年6月30日のムルスィー大統領就任1周年を機に発生した各地でのデモやそれによる多数の死傷者の発生により、7月3日にエジプト軍が憲法を一時的に停止。ムルスィー大統領を退陣させ、最高裁判所長官を暫定大統領とし、新政権移行への準備が開始された。
これに対し、ムルスィー氏支持派は軍事クーデターとして反発。大規模デモ・集会を実施し、両派の衝突や、治安当局と民衆との衝突も発生している。また、ムスリム同胞団の最高幹部がクーデターには断固として反対する立場を表明していることから、今後支持派と反対派の対立が深まり、治安状況が一層不安定化する恐れがあるとする。