公益財団法人日本生産性本部の発表した余暇活動調査「レジャー白書2013」によると、2012年の余暇市場は前年比0.3%減の64兆7272億円と、微減で推移した。東日本大震災の影響により多くの分野で減少した2011年からプラスに転じた分野はあるものの、2010年比では伸びていない。
震災以外の要因で大幅に減少した分野も多く、趣味・創作部門はテレビ・ビデオの不調が響き10.2%減。一方、スポーツ部門は5年ぶりに拡大に転じ、ランニング、登山、キャンプ関連用品の需要が拡大した。
「観光・行楽部門」は好調に推移。旅行業も堅調で、海外旅行は円高も追い風となり、出国者数が史上最高を記録した。日系LCCの相次ぐ就航も注目を浴び、ホテルの客室稼働率は震災前の数字を上回り、会員制リゾートクラブも増えた。各部門を合わせた結果として、余暇市場は横ばいという結果が明らかになった。
余暇の1位は国内観光、60歳以上が余暇市場の主役に -レジャー白書2013(1)