JTB総合研究所が実施した「旅行とスマートフォンの利用と旅行消費に関する調査」によると、スマートフォンでSNSを利用すると回答した49.1%のうち、「いいな」と思ったり、情報共有をしたくなる投稿は「旅行中の写真」が1位となった。その割合はFacebookの場合は75.5%で2位の「食べ物の写真」(53.9%)と大差をつけて圧倒的。Twitterは43.7%で2位以下の「日常のつぶやき」(41.4%)、「食べ物の写真」(37.2%)と拮抗した。
Facebookの「旅行中の写真」のうち、「いいね!」やシェアしたくなる情報は、「自然風景」(79.2%)が最も多く、次いで「食べ物や食事」(70.0%)、「名所旧跡」(64.5%)、体験シーン(52.2%)。一方、SNSやブログなどで自身の旅行経験を発信したことがある人は42.0%。20代で約65.5%、30代で53.9%と、年代が低いほど発信した経験率が高く、男女別では男性(43.9%)の方がやや多かった。
ただし、旅行を思い立ったきっかけを同行者別にみると、「家族や友人との会話」が「家族」(47.4%)、「友人」(48.8%)で圧倒的な大差をつけて1位となった。「FacebookやTwitterなどの投稿のやりとり」は、「友人」(5.3%)、「一人」(4.7%)、「家族」(1.4%)となり、そのほかの「テレビや雑誌などの情報」(家族:10.1%、友人:9.3%、一人:7.4%)や「旅行会社のパンフレット」(家族:8.3%、友人:6.9%、一人:2.7%)に比べて少なかった。
▼宿泊施設の選択、ネット接続環境を重視
今回の調査では、回答者の57.6%が「宿泊施設を選ぶときにインターネットの接続環境を重視」しており、最も重視することは「Wi-fiが無料で使える」(27.9%)、「自分の部屋でWi-fiが繋がる」(16.7%)と続いた。特に一人旅の場合は66.2%がインターネットの接続環境を重視しており、JTB総合研究所では今後はWi-fi環境の整備などスマートフォンを快適に利用できる環境づくりの重要性が高まることを指摘している。
同調査は2013年9月20日~9月24日まで、過去1年以内に1回以上の旅行をしたことのある首都圏、名古屋圏、大阪圏に居住の20歳~69歳の男女1000名を対象に実施した。