出張中の観光は約2割、再訪希望の1位は北海道 -働く男性の旅行(1)

JTBは、このほど「働く男性の旅行」について調査を実施、結果を発表した。同社は、これまで目が向けられていなかった働く男性の旅行の実態や意向に注目。長らく、家族旅行の主導権は女性が握っているとも言われているが、出張などで旅をする機会が多い男性が出張先を旅先としたときに、どんな要望と期待があるのか、プライベートの旅行では何を望んでいるのかを調べた。



出張で行って気に入り、家族や友人を連れて再訪したいと思った地域(複数回答/JTB調べ)

調査結果によると、働く男性が出張で訪れて気に入り、家族や友人を連れて再訪したいと思った場所の1位は北海道、2位が福岡、3位が京都となった。JTBは、これらが国際会議などが多く開催されている地域であることから、その出張が後の旅行のきっかけとなることも少なくなさそうだと指摘している。

また、出張中に業務以外で実施したことについては全体の約 61.8%が土産物の購入や名物料理、名所・観光スポットへの立ち寄りなどを回答。内訳としては、土産物の購入が47.9%、名物料理が27.8%、名所・観光スポットへの立ち寄りが21.5%。土産物の購入の平均単価は7,235円、名物料理は6,679円、名所・観光スポットは4,895円と、決して少なくない消費活動となった。



出張で仕事以外に実施したことと平均消費単価(JTB調べ)

出張中の観光意向(やってみたいこと)については「その土地の名物を食べてみたい」が 53.5%で首位。しかし実態は、出張時の食事は、一人で食べることへの抵抗から全国チェーンのレストランややコンビニで済ませてしまう男性が少なくない。特に、若い男性ではそのような傾向が強めに見られた。JTBは、一人でも入りやすいお店の情報や一人で気軽に参加できる体験プログラムなどを提供することで、こうした出張者の観光の需要を取り込めるのではないかとしている。

一方、出張にあわせて観光をすることに問題を感じている出張者も多く、「仕事が休めない」「会社の規定があって難しい」「会社の人にどのように思われるか気になる」など会社への気遣いが主流。こちらでも、特に若い世代でその割合が高くなった。

この調査は、東京、名古屋、大阪圏内に住む20歳から64歳のフルタイムで働く男性を対象にインターネットで回答をもとめたもの。過去3年間に1回以上、宿泊を伴う旅行(国内・海外含む)をしたことがある計1030名から回答を得た。調査期間は2013年10月16日~10月22日。


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