訪日外客数、92万人9000人に、中国からの団体が回復基調 -2013年10月

日本政府観光局(JNTO)は、2013年10月の訪日外客数(推計値)を前年同月比31.5%増の92万9000人と発表した。これは、過去最高だった2007年の78万5000人を約14万3000人上回る大きな増加。2013年1月~10月の累計は866万人となった。

この増加の要因について、JNTOは円高の是正とともに、中国市場の回復基調が継続していることをあげた。中国市場では、個人旅行とともに団体旅行の回復が顕著だという。また、東南アジア諸国はビザ緩和措置から高い伸びが継続。中国、台湾、香港、シンガポール、ベトナムが10月として過去最高を記録した。欧米、オーストラリア市場も前年を上回る実績で、フランスは10月として過去最高の訪問者数となった。

一方、韓国市場については2012年2月以来、前年同月比で初めてのマイナスとなった。JNTOは、原発の汚染水問題にかかわる現地の報道が影響したとして、今後も韓国向け正確で分かりやすい情報発信を行うとしている。また、共同広告などのプロモーションも積極展開するが「次月以降も厳しい見通し」と予測している。




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