購買支援サイト「価格.com(カカクドットコム)」は、2013年の冬のボーナスについての調査結果を発表した。この調査は、同サイトユーザーへの意識調査「価格.comリサーチ」で調査したもので、今回は消費税増税前のボーナスであることから、使いみちなどについても詳細に聞いている。
結果によると、推定平均支給額は57.1万円で前年比2.1万円(3.8%)増、使い道は「旅行」「商品・サービス購入」にかける金額が増加した。一方「ボーナス支給なし」も拡大しており、同社は背景として非正規雇用が増加した可能性を指摘。また、アベノミクス効果が現れやすい大企業が大幅増、中小企業は依然厳しい状況と分析している。
*日本経済団体連合会の調査では、今年の東証一部上場企業76社の年末賞与は前年比+5.8%でバブル期以来の増加となると見込まれている。
価格.comリサーチより
▼使い道で「旅行」に関する消費金額が上昇
ボーナスの使い道と平均消費金額では、「旅行・外出をする(海外)」「旅行・外出をする(国内)」「商品・サービスを購入する」といった消費に関する項目では、使う人の割合はいずれも若干低下したものの、金額は昨年調査よりも上昇した。海外旅行でみると15万6,949円で前年比10.1%増、またボーナスを海外旅行に使う割合は7.7%としている。
また、「金融商品の購入・外貨預金など」は、割合・金額ともに増加。同社は、アベノミクスによる円安効果や、株価の上昇などにともなって、こうした金融商品の購入がふたたび活発化していると分析している。
なお、例年多い「ローン返済」と「貯金」が、今年もそれぞれ18.7万円、18.4万円と金額別ではトップに。「貯金」は全体の70.8%が行うと回答しているものの、2012年調査時の74.1%と比較すると3.3ポイント減少した。一方、貯金額は9,880円上昇しており、ボーナスを貯金に回す人の割合は若干減り、貯金する人は貯金額は1万円増加させている結果となった。
価格.comリサーチよりこの調査は、全国の価格.comID 登録ユーザーを対象にWebアンケートで4,630人から回答を得たもの(男性91.6%、女性8.4%)。調査期間は2013年11月7日~2013年11月13日。