本邦航空会社9社が2013年12月13日に発表した、2013年/2014年の年末年始期間(2013年12月20日~2014年1月5日)の国内線予約状況は、前年実績の公表がないバニラエア(JW)を除いた8社合計で提供座席数が8.0%増の649万613席、予約数は17.0%増の334万9958人となり、予約率は前年より4.7ポイント増の60.4%になった(※各社発表値から合算。JALは日本航空、JALエクスプレス、ジェイエアの合計値)。
▼大手2社、ほぼ同調で2ケタ増
大手2社の合計は、提供座席数は3.8%増の527万7050人、予約数は14.3%増の318万8580人で、予約率は5.5ポイント増の60.4%と好調。全日空(NH/ANA)、日本航空(JL/JAL)とも座席数、予約数をほぼ同じ割合で増やしており、予約数は全路線で前年を2ケタ増で上回っている。特にANAでは沖縄線が、JALでは北海道と沖縄線がそれぞれ予約率7割を超え、好調だという。また、東北線もANAが17.9%増、JALも15.2%増と伸びており、東北方面への需要回復も見て取れる。
▼スカイマークは予約率低下、LCC好調も新興航空会社の増加緩やかに
大手2社に次いで規模の大きいスカイマーク(BC)だが、予約数は6.7%増の25万2335人と前年を上回っているものの、予約率は52.0%で前年を5.8ポイント下回った。予約率が低下したのはスカイマークのみ。このほか、エア・ドゥ(HD)、ソラシドエア(LQ)もいずれも予約数は伸びているものの、予約率の伸びは大手2社よりも低く、供給の増加量より需要の伸びは緩やかなようだ。ただし、スターフライヤー(7G)は供給量より予約数の増加率が上回り、予約率が4.6ポイント増の59.1%に上昇している。
一方、LCCはピーチ・アビエーション(MM)が座席数47.1%増に対して予約数が62.7%増となり、予約率が6.5ポイント増の68.1%。ジェットスター・ジャパンが座席数75.0%増に対して予約数が87.2%増、予約率が4.5ポイント増の70.0%増と好調に推移。12月20日に成田/沖縄線に就航するバニラエアは予約率が81.2%と8割を超えている。
参考記事>>> 年末年始の航空予約(1)、国際線は5.4万人増、バニラ予約率9割 -本邦航空9社(12/16)