Google(グーグル)は、このほど2013年の旅行検索キーワードの動向について発表した。同社によると、旅行関連の検索ボリュームは、2010年1月との比較で国内旅行のキーワードは3倍、海外旅行のキーワードは2倍と大幅に増加。その成長の背景は、検索に利用されているデバイスとしてスマートフォンの利用拡大が考えられ、2013年9月の段階で国内・海外ともに50%を超えているという。同社の旅行業界・営業統括部長の松濤徹氏が、このほど開催した記者発表でこうした傾向を解説した。
海外からの日本の検索傾向については、衣・食・住・コンテンツ(マンガなど)・観光(観光施設など)の5つのキーワードで分類すると「食」関連が1位。続いてコンテンツ、観光と続き、この3カテゴリは最近増加の傾向にあるという。松濤氏は、2015年のミラノ万博のテーマが「食」であることや、和食が世界遺産に登録されたことなどを要因として指摘した。
方面別には、食の検索が多いのは北米・欧州・南米、コンテンツ関連は南米、ファッションについては欧州と、エリア毎に特徴が分かれた。アジアは、観光関連キーワードが多く、松濤氏は「地理的な問題や訪問者数が多いため、実際に来るための情報収集をしている」と分析している。(詳細な海外からの検索の傾向については後日記事で紹介。)
▼旅行関連企業の検索ランキング、旅行会社の首位は楽天トラベル
また、旅行関連企業の検索ランキングも発表。ランキングとしては、引き続きLCCが上位に入り、注目度の高さがうかがえた。また、フルサービスキャリアとして日系大手2社も10位以内にランキングしており、松濤氏は定説ながらも「航空業界は消費者の注目度が高い」として2013年の傾向として紹介した(詳細ランキングは下段に掲載)。
また、短期間に検索が伸びている旅行関連のキーワードにはLCCや、新たにオープンした施設などが入っており、日本人の2013年の注目度を振り返ることができる(詳細ランキングは最下段)。
【旅行関連企業の検索ランキング】
*2013年1月1日~11月合計(都道府県を除く)
- JR(全社計)
- ANA
- じゃらん
- 楽天トラベル
- JAL
- スカイマーク
- H.I.S
- ジェットスター
- JTB
- 一休
- 東横イン
- ピーチ 航空
- エクスペディア
- トラベルコ
- 近鉄
- 西鉄バス
- 名鉄
- クラブツーリズム
- 阪急交通社
- 近畿日本ツーリスト
【旅行関連の急上昇検索ワードランキング】
*2013年1月~11月合計 対 2012年1月~11月合計 (年間検索が一定数以上あるもの)
- バニラエア
- キッテ
- スーパーこまち
- 高速 バス 格安 バスサガス
- 山手線 路線 図
- 富士山 世界遺産
- 神戸 アンパンマンミュージアム
- 愛子 スノーリゾート
- 舞浜ベイホテル東急
- インターコンチネンタル 大阪
- 広島 菓子 博
- ソロモン諸島
- しずてつバス
- 新石垣空港
- Usj ハリーポッター
- ピーチ 予約
- ヨセミテ国立公園
- ひとり 旅
- 大戸温泉 お台場
- 出雲大社 ツアー
(トラベルボイス編集部:山岡 薫)