株式会社マクロミルは、今年、成人式を迎える全国の新成人を対象に、「2014年 新成人に関する調査」を実施した。東京オリンピック開催決定やアベノミクス効果を期待して“日本の未来”は「明るい」、“自分の未来”は「明るい」という回答が昨年から大幅に上昇。また、9割以上がSNSを利用しており、「LINE」の利用がトップという結果となった。(以下、表資料はマクロミル資料より)
新成人に現在利用しているSNSを聞くと「LINE」が82%で最も高く、次いで「Twitter」67%、「Facebook」49%。SNS全体の利用率は91%となり、2013年の調査と比較すると、「LINE」は27ポイント、「Twitter」は10ポイントの上昇、SNS全体の利用率も9ポイント上昇した。デジタルデバイスの所有利用率は、「ノートパソコン」77%、「スマートフォン(Android)」46%、「スマートフォン(iPhone)」34%という結果となった。
また、友人とのコミュニケーションでは、「友人がいる」と回答した3割が「友達のTwitterのつぶやきやFacebookの書き込みを見ることが多い」に‘とてもあてはまる’と回答(「友達がいない」人は7%)。首位は、「直接会う」で4割弱となっていることから、SNSがコミュニケーションとして欠かせないものとなっている実態がわかる。
なお、友達に関する考えでは「狭く深く付き合える友達が欲しい」と思っている人は 85%。マクロミルは、SNS などコミュニケーションツールの普及によって、浅く付き合える友達は作りやすくなったものの、「それだけでは深く付き合える友達は得られない」と分析している。また、「友達付き合いが面倒くさいと感じることがある」「友達を作ることが苦手だ」と感じている人も 7 割前後を占めており、対面によるコミュニケーションを苦手とする人も多いようだ。
▼未来は「明るい」と新成人が大幅に増える
「日本の未来」についてどう考えているか尋ねたところ、「明るいと思う(明るいと思う+どちらかといえば、明るいと思う)」と回答した人は44%となり、2013年の調査と比較すると22ポイントの大幅な上昇となった。「明るいと思う」理由には‘東京オリンピックがあるから’‘アベノミクスで経済が良くなっているから’といったコメントが多かった。
また、「自分の未来」についてどう考えているか尋ねたところ、「明るいと思う(明るいと思う+どちらかといえば、明るいと思う)」と回答した人は63%。2013年の調査と比較すると、12ポイント上昇した。「明るいと思う」理由は‘頑張っているから’‘景気が良くなっているから’などがあがっている。
一方、「暗いと思う」理由では、‘就職できるか不安だから’‘結婚できるか不安だから’といったコメントが見受けられた。就職に対して不安を感じている人は76%で、将来希望する職業の1位は「公務員」、2位は「技術系の会社員」だった。年金については、9割以上が、「国民年金は、将来、自分がもらえるか不安」と感じており、73%が国民年金制度は「信頼できない」としている。「貯蓄は重要だ」「マナーや一般常識は大切にしたい」と考えている人が96%だった。
なお、新成人が期待・応援している新成人は、「志田未来」が32%で最も高く、次いで「神木隆之介」31%、「武井咲」「能年玲奈」が各々27%。俳優、女優が上位を占める結果となった。
この調査は、同社のモニタ会員のなかから全国の平成5年〜平成6年生まれの男女のうち、2014年成人式の参加対象となる人500名(男性250サンプル、女性250サンプル)にインターネットで調査したもの。