クリスタル・セレニティが改装後の船内を公開、5年ぶりの横浜寄港

クリスタル・クルーズのクリスタル・セレニティが2014年2月10日に横浜に寄港し、船内見学会を開催した。2014年1月18日ロサンゼルス発のワールドクルーズの途上で、クリスタル・セレニティの横浜寄港は2009年以来のこと。この機会に旅行業界やメディア関係者を招聘し、2013年12月に改装を終了した船内を公開した。今回は、公開された改装後の船内を写真でレポートする(写真は下段)。

今回のワールドクルーズでは横浜/香港間の区間クルーズも設定され、郵船クルーズによると、日本からは旅行会社経由での申込みで50名が参加。フルクルーズでも6名の日本人が参加しているという。

クリスタル・クルーズでは2013年の日本人利用客が、旅行会社経由のみで前年比50%増の1500名に大幅に増加した。これについて郵船クルーズ営業部インターナショナルチームの祖谷侑沙氏は、「2013年にアルコールを含むオールインクルーシブ制となり、チップ制度もなくなった。これが、パッケージツアーを利用する旅行会社の顧客にとってわかりやすくなったのではないか」と話す。

また、国内でのクルーズ人気の高まりで新客層が増えたともいう。特に、日本郵船の米国の関連会社であり、日本語の船内新聞やメニュー、日本人コーディネーターという日本人向けサービスを常設する安心感もあって、クルーズ初心者の利用も増えているという。

なお、クリスタル・クルーズはラグジュアリーシップのカテゴリー。2013年度も米国版の「コンデナスト・トラベラー」の読者投票で中型船部門の1位(20回目)、「トラベル+レジャー」では大型船クルーズ部門で1位(18年連続)に選ばれた。


【クリスタル・セレニティ船内写真】

▼今回の改装では、より洗練されたモダンなデザインを意識。特徴的なのは12デッキのリド・デッキ。明るい現代的なデザインに植物を取り入れ落ち着いた雰囲気に。

▼リド・カフェにはアイランドスタイルのビュッフェカウンターを新設。温かいものはより温かく提供。2人席も増やした

▼パームコートのティーサロン・バーのダンスフロアもサクラ材に新調。

▼最上級クラスの客室「クリスタルペントハウス」も一新。今回は満室で見学できず。写真はペントハウス。ペントハウス以上でバトラーが付き、バスタブはジャグジー。

▼スペシャリティレストラン「プレゴ」も暖かみのあるデザインに。もう一つのNOBU監修の寿司バー「シルクロード」も、それぞれ1回目までは無料、2回目以降は有料。

▼改修同様2014年からの変更として、客室では全室禁煙となり室内はシガーバー「コノシュアクラブ」でのみ喫煙可能。屋外に喫煙可能エリアがある。

▼クリスタル・セレニティは総トン数68,870トン、乗客数1075名、乗組員数655名、客室数545室。

▼米国市場がメインで日本人は全体の4%。14泊程度クルーズが多いため年齢層は80代が多いが、夏の地中海クルーズ(7泊)になると家族客が増えるという。

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