KNT-CT吉川会長、女性の管理職登用に積極姿勢、現在は約12%

KNT-CTホールディングス会長の吉川勝久氏は、「旅行業における女性の進出・活躍について」と題した講演で同社グループにおける女性の登用について、現状と今後の方針を明らかにした。この講演は、日本旅行業女性の会(JWTC)と日本旅行業協会(JATA)が共催で行った旅行業で働く女性のための勉強会で行われたものだ。


吉川氏によると、KNT-CTグループ全体の男女比率はおおよそ1:1。年齢による比率では、60歳以上が男性中心で、50から40歳では男性が女性の2倍以上、40から30歳で男女同数となるという。一方、30から20歳をみると、女性が男性の2倍以上で、全体の男女比率に直すと、1:1と半数を女性が占める。

しかしながら、2014年1月現在の594名の管理職(所長含む)のうち、女性は12%。その担当部署は管理職部門、秘書、広報、人事、訪日、MICE店舗に多いという。スタッフとしての女性が多いが、管理職として女性が少ないのは経理、商品造成、学生団体の営業など。吉川氏はKNT-CTグループとしても女性の管理職登用は「これから」との認識で、同社として積極的に取り組む姿勢を示した。

さらに、吉川氏は「旅行業は絶対評価でも女性の評価がしやすい業種。」との考えで、今後は同社グループで「子どもを持つ女性をサポートする仕組みをつくる」ことや「ムーブメントをつくっていきたい。」と言及。具体的には、ウェブ、店舗に偏った女性をMICEや訪日、商品造成、学生団体にも登用していきたい方針を明らかにした。

なお、女性管理職登用の数値目標の策定については危険性も示唆。同氏は日本全体としても同社グループとしても女性の評価基準は「絶対評価」であるべきとの考えだ。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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