JALグループおよびANAグループの2014年度ゴールデンウィーク期間(4月25日〜5月6日)の予約状況がまとまった。それによると、国内線の予約数では、JALグループは前年を若干下回っている一方、ANAグループは前年比増。国際線については、両社とも前年を上回る予約数を確保している。
- ゴールデンウィークの航空予約、LCC3社は国内線予約率で明暗、ピーチは70%を確保 (2014年 4月 20日)
▼JALグループ:国際線が好調に推移
国内線は提供座席3%減、予約90万9683人で1.9%減
国際線は提供座席5.4%増、予約27万7214人で9.4%増
まず、JALグループ(JAL、JEX、J-AIR、JTA、RAC、JAC)の国内線の予約数は前年比1.9%減の90万9683人。予約率は56.1%となっている。今年度は座席提供数を約3%減らしたことにより、予約率は前年を約1ポイント上回った。方面別では、帰省需要や観光需要が旺盛な九州方面、伊丹線の供給を増やした沖縄方面の予約数が前年を約3%上回る結果となっている。国内線のピーク日は下りが5月3日で予約率81.2%、上りが5月6日で予約率81.4%。
国際線では、提供座席数が同5.4%増加。予約数は、その増加率を上回る同9.4%増の27万7214人と好調に推移しており、予約率も前年を約3%上回る76.6%と高い数字を残している。連休が昨年よりも短いものの、短期休暇でも旅行ができるハワイやグアムなどのリゾート路線の予約数が好調。また、長距離路線でも新座席を導入した欧米路線でも予約数が伸びている。期間中、ホノルルへ臨時便2便、バラオへチャーター便2便を運航。ピーク日は日本発が5月3日で予約率92.3%、日本着が5月6日で予約率90.9%となっている。
▼ANAグループ:国内、国際ともに前年比増
国内線は提供座席1.3%増、予約114万9024人で2.7%増
国際線は提供座席17.6%増、予約23万2878人で15.9%増
一方、ANAグループは内際線の予約数とも前年比増。国内線の予約数は、提供座席数の増加率1.3%を上回り、同2.7%増の114万9024人となっている。予約率は前年よりも0.7ポイント高い50.2%。ANAによると、バリエーションを拡大した「旅割」運賃を中心にレジャー需要が好調で、方面別では沖縄と九州が伸びている。期間中のピーク日は下りが5月3日で予約率80.4%、上りが5月6日で予約率88.5%。
国際線の予約数は同15.9%増の23万2878人。予約数はJALよりも少ないものの、増加率ではJALを上回った。提供座席数は同17.6%増としたため、予約率は前年よりも1.0ポイント低い70.3%となった。夏期スケジュールからの新規就航路線の予約率は約70%と好調に推移。ベトナム、フィリピン、タイ・台湾などのアジア・リゾート路線の予約数も伸びている。期間中のピーク日は日本発が5月3日で予約率86.3%、日本着が5月6日で予約率88.5%。