ジェイティービー(JTB)が実施した「スポーツを目的とした旅の事態と意向調査」で、スポーツの1か月あたりの平均費用は28,781円となった。シニア男性ほど費用が高く、50代は47,360円、60代は60,739円と平均の2倍以上。ゴルフをする人が多いことから、コースや道具の費用が高いことも要因だが、サプリメントや医療、整体などのコンディショニングにも費用をかけており、「体力や健康維持、回復」への関心も高いという。
1年以内に実施したスポーツは、散歩(73.7%)、ウォーキング(60.1%)、体操(ラジオ体操など)(47.0%)など1人で気軽にできるものが上位に(複数回答)。ツアーで組まれることの多いランニング(マラソン・駅伝含む)は21.5%で5位、ハイキング、トレッキング(15.5%)は8位、登山(10.8%)12位となった。また、観戦ツアーの多い野球(6.5%)、サッカー、フットサル(6.5%)は17位だった。実施と観戦の目的の強いゴルフ(13.8%)は11位だった。
男女別ではブームのランニングは男性が高く、女性はエアロビクス、ヨガ、ダンス(15.9%、全体平均)が高い。また、スキー、スノーボードは20代、30代の男性が高く、ウィンタースポーツに若者が戻ってきているという。
今後は「いまよりもスポーツとのかかわりを増やしたい」との人は37.2%で、特に20代、30代の女性は約半数が意向を示した。2020年の東京五輪については「観戦しに行きたい」が66%。「ボランティアとして貢献したい」も24.3%で、特に40代女性が最も高いという。
また、子どもや孫のいる親や祖父母にスポーツ留学の意向を聞いたところ「ぜひ生かせてみたい」(11.2%)、「機会があれば活かせてみたい」(61.9%)。払っても良いとする平均金額は737,491円で、積極的な関心の高さがうかがえる。