JATA、旅行安全マネジメントを3か年計画で推進、7月1日を「旅の安全の日」に

日本旅行業協会(JATA)は昨年末に策定した「観光危機管理における組織的マネジメントのあり方」のうち、3つの重点項目について3か年計画で推進していく方針を明らかにした。3つの重点項目とは(1)「安全管理責任者」の任命率の向上、(2)「旅の安全の日」模擬訓練参加の定着、(3)「旅行安全マネジメント自主点検リスト」の活用。

(1)の安全管理責任者は、経営トップまたは経営トップが任命する役員とし、現場まで一丸となった安全確保のための体制作りを行なう。JATAでは旅行安全マネジメントの要として、会員各社に対し、早期任命を推進していく方針だ。

(2)の旅の安全の日は、7月1日に制定。内閣府が創設した「国民の安全の日」であり、官公庁が安全運動を推進する日であること、旅行業界の夏期商戦の真っ最中であることから、安全に対する意識を忘れないようにと同日に決定した。会員各社の意識高揚に繋げ、模擬訓練による安全管理責任者の責務確認や、一般消費者への業界の取り組みのピーアールや旅行保険加入促進運動などを実施する。

(3)の旅行安全マネジメント自主点検リストは年に一度、自主的な内部点検として活用し、安全管理に関する改善に活かすもの。体制整備から計画策定、安全委関わる実施事項など各項目について点検内容を設定した。

さらに、会員各社の進捗状況のチェックも行なう。4月中に各社に取り組み状況に関するアンケートを実施し、来年3月時点の数値と比較する。このほか、JATAホームぺージの安心安全にかかわる項目の整理等も行ない、こうした取り組みを業界内外にピーアールすることで、消費者に対する旅行保険加入の推進や、旅行会社とお客様の責任区分の理解促進も図っていく。

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