JTB総合研究所が女性を対象に実施した「女性の時間の使い方と旅行に関する調査」で、旅行の決定権を持つ人は「自分」という回答が59.4%にのぼった。就業形態別に見ると、フルタイムで働く女性が68.8%と最も高い。一方、決定権が「配偶者」という回答は全体の27.3%だが、働いていない人(専業主婦・学生含む)の場合は34.4%で、「お金を出す人が決定権を握る」傾向が見えている。
旅行の決め手は「美味しいものが食べられるか」(64.8%)と「リフレッシュできるか」(59.0%)が2大要因で、「初めてみたり体験したりするものがあるか」(43.3%)、「金額が安いか」(40.7%)を大きく上回った。アルバイト・パート・嘱託は「金額が安い」が他よりも高かった。働いていない女性の場合は「訪れるのによい時期か」が平均34.3%に対して4割に達し、余暇時間が多い分、旅行時期を重視する傾向があるようだ。
旅行の頻度も国内、海外ともにフルタイムが高く、過去3年以内の海外旅行頻度が「2回」では、平均17.3%に対して正社員が19.2%、契約社員が24.8%、「3回」が平均11.8%に対して、正社員が14.0%、契約社員が14.3%と上回る。働いていない人の頻度も、国内旅行ではフルタイム(正社員)に次いで高い結果となった。過去3年以内に海外旅行をしなかった人は全体で23.7%だった。
旅行の同行者は「夫婦やカップルのみの旅行」(56.1%)、「友人との旅行」(55.8%)がほぼ同数となった。一緒に旅行に行きたい人は「気を遣わなくていい人」が9割以上。次いで「興味の対象が似ている」は約5割、「経済観念が似ている」「行動パターンが似ている」が約3割で続いた。
調査は2014年5月7日~8日まで、過去3年以内に宿泊を伴う国内旅行または海外旅行へ行ったことのある20歳~64歳の女性2060人を対象に実施。居住エリアは首都圏、中京圏、関西圏。
(トラベルボイス編集部)