このほど、フランス・パリから日本の旅行業界に最新情報を提供するために観光ミッションが来日した。ミッションの代表としてパリ市観光・会議局マーケティング・ディレクターに就任したクレメント・ラルー氏は、日本の旅行系メディアを対象に記者会見を実施。パリ市の最新情報を説明した(右画像はエッフェル塔のサイトからキャプチャー)。
ラルー氏の説明によると、パリ市内では近年、観光や経済分野に影響を与える開発が数々進められている。2013年には、市内の中心を流れるセーヌ川のロワイヤル橋付近の2.5キロ左岸が再開発されて散歩なども可能となった。また、レピュブリック広場は、自動車の通行を止め、歩行者に開放された広場となっている。
これから始まる開発で注目したいのが観光客に人気の高いエッフェル塔。2014年秋の完成を目指して、第1展望台を全面的に刷新し、新しいレストランやイベント用の会場が登場する。また、2014年は改装で閉館していた国立ピカソ美術館が再開。パンテオンでは、5つの段階を経て工事を行う10年越しのリニューアルが開始される(一般公開は継続)。
2015年には、ルイ・ヴィトン財団による現代アートを紹介する新しい美術館がオープン。パリ管弦楽団の新しいシンフォニーホールが完成を予定しており、セーヌ川に浮かぶスガン島では再開発の計画が着手される。
また、市内の宿泊施設では、近年シャングリラやマンダリンなどのアジア高級ホテルチェーンが多数進出している。それにともない、旧来のホテルの改装が活発だという。高級ホテルでは、すでに改装が進んでいるプラザアテネが2014年6月に、ペニンシュラ・パリが夏にはリニューアルを終える。また、2014年中はリッツ、ホテルクリヨンがリニューアルで完全に閉鎖しており2015年に再開予定だ。
一方、新しいホテルの進出も活発で、2017年ポンヌフ橋の近くに「Cheval Blanc」が開業予定。その他、インターナショナルホテルチェーンからはルネッサンス、ヒルトン、マリオットなどが2014年~2015年に開業を控えており、供給量は大幅に増えていく予定だ。
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(トラベルボイス編集部:山岡薫)