東京・お台場「レゴランド」と「マダム・タッソー」、ユニークベニューとしてMICE受入れ強化へ

東京・お台場で「マダム・タッソー東京」「レゴランド」を運営するマーリン・エンターテイメンツ・ジャパンが、国内外からのMICE受け入れを強化する。特別感を演出する専用プログラムも用意し、ユニークベニューとしての活用を提案していくもの。東京都が「MIEC拠点化推進事業」として臨海副都心エリアの整備を進めていることを追い風に、アフターコンベンションやチームビルディングの場として定着を図りたい考えだ。

年間多くのイベントが開かれる東京ビッグサイトが近隣にある地理的メリットもあることから、「ホテルでは体験できないエンターテインメント性の高いイベントを提案したい」(同社の遠藤利明ゼネラル・マネージャー)と意欲的だ。

「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」は、2012年の開業から間もなく2年目。現在でも、週末は待ち時間が出るほどの盛況ぶりだが、親子連れが帰る夜間の集客が課題となっている。団体の受け入れは、幼稚園や保育園の遠足や児童館の課外活動などで実績を積み重ねてきたが、低年齢層の入場者が減る夕方から夜間にかけの集客が必要だと判断した。

WS000171ブロック遊びに大人の需要があることが判明したのは、大人のみが入場できる「大人のレゴ教室」の企画から。予想を上回る人気が集まり、通常は子供同伴でないと入場できない同施設の新たな可能性が感じられた反響だった。こうしたことから、大人のグループにはMICE向けとしてブロックを使ってチームで課題作品を作る企画(チームビルディング)を提案する。同社でセールス・マーケティングを担当する櫻田吉弘氏は、「施設の使い方はアイデア次第。」として、施設見学会などを実施してMICE担当者の意向を反映させていきたい考えだ。

WS000172また、「マダム・タッソー東京」は2013年3月に開業。国内外のセレブや人気タレント、政治家などの著名人の等身大フィギュアを60体以上展示している。過去には鑑賞が主なミュージアム型施設だったが、現在ではフィギュアに直接触ったり、自由に写真撮影ができるようになって、体験型の側面も加わっている。MICEの会場としてはセレブのパーティー会場を模したエリアやステージをレセプション会場として使うことを想定。立食形式のパーティーが最大100名程度まで収容できる。

なお、マーリン・エンターテイメンツは、レゴランドなどのアトラクション施設を世界22カ国で展開する英国が拠点のエンターテインメント会社。日本支社のマーリン・エンターテイメンツ・ジャパンでは、東京に続き大阪にもレゴランドを2015年中にオープンを予定している。

(トラベルボイス編集部)

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