JAL、羽田空港で旅客業務スマート化目指し「iBeacon」と「スマートウォッチ」で実証実験

日本航空（JL）と野村総合研究所は2014年7月16日から約1か月間、iBeaconとスマートウォッチによる空港旅客業務の先進化を目的とした実証実験を行なう。旅客の利便性向上に寄与する活用を検討しており、まずは搭乗ゲートでのスタッフコントロールや旅客業務で実施する。

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iBeaconとは、アップルがiOS7に搭載した新機能で、Blutooth Low Energy（BLE）を使った、端末の接近検知の方式。プッシュ型情報提供サービスを行なえる。今回実施される実証実験では、羽田空港第1旅客ターミナルビルの各搭乗ゲートにビーコンを設置。搭乗ゲート担当スタッフのスマートフォンが受信することで、コントローラーデスクの担当者が遠隔地でもスタッフの所在や配置状況をリアルタイムに把握できるようにする。

また、スタッフはウェアラブルデバイスのスマートウォッチ（スマートフォンを連動して情報の表示やアプリケーションの実施ができる腕時計型情報端末）を装着。これにより、携帯情報機器や無線機を取り出すことなく、業務に必要な情報入手が迅速に行なえるようにする。

なお、今回の実証実験での使用デバイスは「GALAXY S5」と「GALAXY　Gear2」に加え、Android Wearを搭載した「LG G Watch」など最新のスマートウォッチも対象。iBeaconを活用したスタッフの位置情報の検出や所在位置の表示、配置指示などのメッセージをスマートウォッチに配信するシステム開発は、野村総合研究所が担当した。

（トラベルボイス編集部）