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航空券比較検索大手のスカイスキャナーが日本での活動を本格化する。2011年にサイトの日本語化サービスを開始していたが、今後は「ツーリズムEXPOジャパン」を皮切りに国内イベントやオンラインキャンペーンなどで認知度を高めていく方針だ。アジア拠点のシンガポールには、すでに日本チームを組織。日本・韓国地区シニア・マーケティングマネージャー(日本代表)春山佳久氏(写真左)とマーケティング・マネージャーのビスタ・ゆかり氏(写真右)に、日本での展開について聞いた。
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スカイスキャナーは2003年に英国で誕生したメタサーチ。航空会社やOTAがパートナーとして参加し、各社の運賃を横断して一括検索・表示できる利便性の高さがユーザーに受け入れられ、このカテゴリで急成長を遂げてきた。2013年には、航空券に加えてレンタカー、ホテルに取扱いを拡大、売上(101億円/6580万ポンド)、EBITDA(37億円/2410万ポンド)ともに倍増した。過去12か月でのフライト予約は5万8000件、70億ドル(約700億円)にのぼり、グローバルで急拡大を続けている。
ビスタ・ゆかり氏は、同社にとって日本市場が「(アジアで)オーストラリア、中国に続く3番目の市場とみている」と明かす。日本人が旅行をオンラインで購入する率が高い国ととらえ、ユーザーに広く認知をしてもらうために2014年に日本チームを結成、日本国内でPR活動を開始した。現在のところ、日本にオフィスを構える予定はないものの「必要に応じて可能性はある(ビスタ氏)」という。
日本市場での取り組みについて、ビスタ氏は「(日本人に)満足していただけるサービスを提供したい」と強調する。日本人ユーザーは、他国に比べてスマホなどモバイルでの情報検索が多く、その後パソコンで購入するという行動動線が特徴的ととらえ、その動線にあわせたスマホとPCの両スクリーン対応用サイト作成に注力するという。また、英国でスタートした同社サイトのデザインが欧米人向きに構成されている点を改善し、「検索しやすく」「日本らしいサイトとサービス」を提供する方針だ。
▼強みは予約可能な商品を数多く表示されること
日本のユーザーに安心してもらえるパートナー提携を
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日本発着だけでなく、海外都市から海外都市へのフライト予約も可能だ。旅行者は、一覧される様々な商品から価格、ブランド、搭乗クラスなど旅行者のニーズにあった商品を選択、その場で購入することができる。
また、検索は日程と都市だけでなく、最安値から、搭乗クラスから、直行便から、など旅行者の要望に沿った探し方ができるのも特徴だ。検索後、価格があわずに予約を見送っても、気に入ったフライトであればアラート機能を使って後日希望価格になった時点で情報を受け取ることもできる。
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日本での検索結果となる、航空会社や旅行会社などのパートナーについては「日本の企業が参加しているほうが安心してユーザーに使ってもらえる(ビスタ氏)」考え。サイトユーザーの要望をもとに、日本の航空会社・OTAを含む旅行会社・ホテルとの提携をすすめていく。
「2014年は準備段階(ビスタ氏)」としながらも、同社が日本市場でユーザーを急拡大していく可能性は高い。今後も動きに注視したいところだ。春山氏とビスタ氏は「日本ではまだまだ知名度がございませんので、今後はもっと広く皆様に知っていただき、将来的には旅行といったらスカイスキャナーと思い浮かべて頂けるように邁進して参ります。」とコメントしている。
(トラベルボイス編集部:山岡薫)
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