ミクロネシア・ヤップ島で伝統カヌーのフェスティバル開催、島民手作りの純朴さで

ヤップ州政府観光局は、「第6回ヤップカヌーフェスティバル」の開催を11月9日(日)、10日(月)の2日間と発表した。期間中は伝統カヌーレースをはじめ、カヌーパドリングレース、伝統ダンス、ナイトマーケットなどの企画も予定。島の人々が作り上げるフェスティバルは純朴で、伝統の技を継承することにこだわり続けるヤップスピリットを体験することができる。

ヤップ州旗のデザインの一部にもなっている伝統カヌーは、羅針盤や海図などを使う近代的航海術ではなく、星、雲、風、潮の流れ、さらには魚や海鳥などの情報を用いた航海術。また、カヌーの製造には釘や設計図は用いず、繊細に編まれたヤシロープで接合する方法がとられている。

日本とヤップの伝統カヌーとの関わりは、1975年にサタワルから沖縄へ「チェチェメニ号」が、1986年にマープから小笠原父島へ「ペサウ号」が航海している。現在、「チェチェメニ号」は国立民族学博物館に、「ペサウ号」は園田学園女子大学に展示されている。

なお、ヤップ島はグアムから南西に742キロ、パラオから北東に580キロ、伊豆半島から真南に約3000キロに位置。ヤップへのアクセスは、日本各地からグアム乗り継ぎでユナイテッド航空が週2便を運航している。

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