LINEが新事業戦略を発表、タクシー配車や訪日外国人向け地図アプリなど

ソーシャルネットワークサービスのライン(LINE)は、2014年10月9日に開催した事業戦略発表イベントで、タクシー配車サービス「LINE TAXI」を開始することを発表した。日本交通と提携で実現するもので、LINEアプリおよび専用公式アカウント「LINE TAXI」からGPSや建物情報の入力で指定された場所に、対象のタクシーを配車する。あわせて、新たに開始する決済システム「LINE Pay」での支払いを可能とする。

まずは2014年冬頃に、日本交通が保有する約3300車両を対象とする東京限定版を開始。その後に予定する全国展開では、日本交通が「全国タクシー配車」アプリで提携するタクシー事業者123グループの計約2万2000台を対象としていく予定だ。さらに世界のタクシー会社とも連携し、同ビジネスモデルでの世界展開も視野に入れている。

このほか事業戦略発表イベントでは、商業施設内のナビに特化した地図アプリ「LINE Maps for Indoor」や、フードデリバリーを中心とするオンデマンドECサービス「LINE WOW」も発表。このうち、「LINE Maps for Indoor」は百貨店などの施設内のレストランや店舗を指定すると、現在地から目的地までの最適ルートを地図で案内するもの。日本語のほか、英語、中国語簡体字・繁体字、韓国語の5言語で展開し、訪日外国人のニーズも見込む。2014年秋頃のリリース時には、渋谷ヒカリエや東京ミッドタウンなど東京近郊の約40施設が利用可能だ。

なお、今回のイベントでは今後の戦略として、「LIFE」をテーマにオンライン・オフラインを越えて生活により密着した存在になることを目指すと発表。「LIFEプラットフォーム領域」として、その構想を反映した新事業やパートナーシップ戦略が多々発表され、「LINE TAXI」や「LINE Pay」、「LINE Maps for Indoor」、「LINE WOW」もその一部である。

(トラベルボイス編集部)

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