観光庁は、主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報(2014年8月分)を発表した。それによると、海外、国内、外国人旅行を合わせた総取扱額は、前年比0.3%減の7136億5294万円となった。たび重なる台風の影響で海外旅行と国内旅行の伸びが抑えられた結果となっている。
それぞれの分野での取り扱いは以下の通り。
▼海外旅行
海外旅行の取扱額は前年比1.0%減の2531億7719万円となり、4月以来4か月ぶりにマイナスに転じた。台風によるフライトへの影響を懸念した直前キャンセルが相次いだことが理由という。海外旅行の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は前年比4.3%減の990億4547万円。取扱人数も12.9%減の41万3533人マイナスとなった。旅行会社上位5社の海外旅行の取扱額推移は以下のとおり。
▼外国人旅行
外国人による訪日旅行はビザ緩和策による東南アジアからの旅行者が引き続き増加。前年比27.8%増の76億6020万円とプラス推移が続いた。募集型企画旅行の取扱額は3.6%増の3億0215万円。取扱人数は19.1%増の1万7073人と堅調な伸びを見せた。旅行会社上位5社の外国人旅行の取扱額推移は以下のとおり。トップツアーが前年比27.6%の大幅増となり、前月5位にランクされた楽天トラベルは6位となった。
▼国内旅行
国内旅行では、海外旅行同様に台風による天候不順が影響。前年比0.3%減の4528億1550万円となった。募集型企画旅行の取扱額は1.6%減の1338億3900万円。取扱人数は7.2%減の436万6232人となっている。旅行会社上位5社の国内旅行の取扱額推移は以下のとおり。
(トラベルボイス編集部)