成田空港は、2015年4月8日に「第 3 旅客ターミナル」の供用を開始する。これは、拡大するLCCの受入体制を強化のために整備してきたLCC ターミナルで、現時点で決定している利用航空会社はジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本の3社。成田空港の2014年冬ダイヤでは、国際線LCCのシェアが前年比倍増の7.2%となっており、拡大する需要にこたえるものだ。 *右画像は外観イメージ図。クリックで拡大(成田空港の報道資料より)。
成田空港は、新ターミナルについて利用航空会社にとって低コストで効率的な運航が可能になり、利用旅客にとっても分かりやすく機能的なものと説明している。第3ターミナルの総面積は約6万6000平方メートル、年間取扱能力は750万人。レジャー目的が主な利用者であるLCCターミナルでは、コンセプトに「気軽さ」「機能性」「わくわく」という多くのLCCが掲げるコンセプトと同様とした。
空港内施設では、深夜から早朝時間も休憩スペースとして利用ができる国内空港として大規模なものとなる約400席のフードコートを設置。24時間営業のコンビニエンスストアなども配置した。特徴的な施設としては、国内線エリアにサテライトと本館をつなぐブリッジを設置。そこからは、空港内を行き来する飛行機を間近に見渡すことができる。訪日外国人への対応としては、ムスリム旅行者のための礼拝堂なども用意している。
第3ターミナルへのアクセスは第2旅客ターミナルビルからアクセス通路経由で徒歩500メートル。徒歩での移動のほか、シャトルバスも運航する予定で運航頻度やルートは後日発表される予定だ。また、空港に高速バス、タクシーで訪れる場合は専用のバス乗降場を利用できる。
なお、新ターミナルにも旅客サービス施設使用料(PSFC)が導入。PSFCとは、大人(満12歳以上)、子ども(満3歳以上12歳未満)に航空券とともに加算される空港の使用料。国内線では大人380円、子ども190円、国際線では大人1020年、子ども510円、国際線乗り継ぎでは大人510円、子ども250円が設定された。
(トラベルボイス編集部)