スターウッドホテル&リゾートは、2014年11月5日から同社ロイヤリティプログラム会員を対象に業界初となる「SPGキーレス(SPG Keyless)」を開始する。「SPGキーレス」は、スマートフォンのアプリを操作することでチェックインなしで直接客室のドアを解錠・入室できるもの。スタート時に導入するホテルは、同社の9つのブランドのうち、「W」「アロフト(Aloft)」、「エレメント(Element)」の3ブランドの10軒。2015年初めまでには、同3ブランドで150軒・約3万室で順次導入する予定だ。
このサービスは、スターウッドのウェブサイト(SPG.com)、SPGアプリ(SPG App)、問合わせ窓口のいずれかで予約をしたスターウッドプリファードゲスト(SPG)会員が対象。利用手順は、以下の流れだ。
- スマートフォンにSPGアプリ(SPG App)を登録、プッシュ通信の受信設定をする
- SPGキーレス導入の対象ホテルを予約、ホテルご到着24時間前までに「SPGキーレス」利用の希望を通知
- チェックイン可能な状態になったら、宿泊者に客室番号とBluetoothキーをプッシュ通知が案内される
- 宿泊者が ホテル到着後、フロントデスクに寄らず直接客室へ
- 客室ドアの前で、SPGアプリを開きBluetoothの起動を確認。
- スマートフォンをドアロックに近づけ、緑色のランプが点灯したら入室
スターウッドホテルによると、「SPGキーレス」は、2011年にアロフトホテルで導入した“RFID装着のキーカード”で直接客室に入室ができる「スマート・チェックイン(Smart Check-In)」サービスの進化版。ここで培ったノウハウを活用し、世界最大のセキュリティメーカー「アッサ・アブロイ社(Assa Abloy)」との提携で実現した。Bluetooth通信を利用したキーレスソフトウェアの開発と、宿泊者のモバイルを安全に認識できる機能を備えたという。
今後、同社はSPGキーレス導入を積極的に進め、ホテルスタッフがフロントデスク以外でも個人の要望に適した付加価値の高いサービスの提供を行うという。
今回、新サービスが導入されるホテルは以下のとおり。
- アロフト北京(Aloft Beijing)
- アロフトカンクン(Aloft Cancun)
- アロフト クパチーノ(Aloft Cupertino)
- アロフト ハーレム(Aloft Harlem)
- Wドーハ(W Doha)
- Wハリウッド(W Hollywood)
- W香港(W Hong Kong)
- Wニューヨーク ダウンタウン(W New York - Downtown)
- Wシンガポール(W Singapore)
- エレメント タイムズスクエア(Element Times Square)
(トラベルボイス編集部)