ジェットスター・ジャパン(GK)は従来の国内線のみでの展開に加えて、新たに国際線に参入する。初の国際路線となるのは関空/香港線。2015年2月28日から週3往復・合計6便で運航を開始、その後に段階的な増便を検討する予定だ。このほど開催された記者会見で、同社代表取締役社長の鈴木みゆき氏が、国際線参入への背景や抱負を語った。拠点となる成田空港からの、国際線による新路線の開設にも意欲的だ。
今回の国際線への参入について、鈴木氏は「機材の稼働率が上がり、(中略)黒字化に貢献する」と語る。ジェットスター・ジャパンは、このほど日本航空(JL)とカンタス航空(QF)から追加の出資で最大110億円を調達することになっており、これを起爆剤に経営改善を図る計画だ。国際線への参入は、調達した資金を活用した経営改善への取組みの一環。LCCビジネスの根幹のひとつ、機材の稼働率をあげることを目指す。
今後の国際線への新たな就航の可能性についても意欲的だ。拠点となる成田空港第3ターミナルからの新規就航の可能性を聞かれると、鈴木氏は「(需要をみながら)今後、就航したい」と積極的なコメントを表明した。
今回就航する香港線で関空発着を選んだ理由は、競合関係や需要を鑑みて決定されたものだという。LCCバニラエアが2014年11月から成田/香港線に週3便で就航しており、来年2月にはデイリー運航とする発表など香港線で競合となるLCCが路線を拡充しているのも背景といえるだろう。また、香港からの訪日需要の強さもあるものの、日本人旅行者の香港への渡航にも需要が高いとみており、日本発/香港発の割合は「50/50になるのではないか(鈴木氏)」とみている。
関空/香港線の運賃は、エコノミークラスで5990円~3万3490円(燃油サーチャージ2200円)。就航キャンペーンとしては、片道599円の「香港線デビュースペシャル」を用意し、ブランドアンバサダー桐谷美玲さんが登場する新テレビCMも放映。積極的にプロモーションを図る。
運航スケジュールは以下のとおり。
(トラベルボイス編集部:山岡薫)