エクスペディアジャパンは、25カ国を対象に2014年の有給休暇取得状況について国際比較調査を実施した。それによると、有休消化率が最も低いのは韓国で48%、下から2位が日本で50%、3位がマレーシアの71%で、日本が7年連続の最低取得率から脱した。支給日数の世界平均は25日間で、日本は20日間だった。
一方、「有休をとる際に罪悪感を感じてしまう」割合は、日本が最多で26%。メキシコやスペイン、イタリアが示す8~9%と比較すると約3倍の数値を示した。また、日本人の有給休暇の使い方をみると「複数回にわけて短い旅行に行く」が56%で最も多く、「家の掃除や家事」が18%、「長期旅行をする」が11%となっている。
有休休暇の取得状況は以下のとおり。
エクスペディアジャパンでは、日本では政府が掲げた「2020年までに有給消化率を70%にする」という成長戦略が功を奏し始めている様子がうかがえる一方で、国民性として休暇中でも仕事が気になってしまうため近くて短い旅行に行く傾向が強いとしている。
今回の調査は、日本、インド、アラブ首長国連邦、オーストラリア、韓国、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、ニュージーランド、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイルランド、オランダの25カ国を対象に、2014年8月25日~9月17日の間インターネット上で実施されたもの。18歳以上の有職者男女(フルタイム、パートタイム、自営業)7855名からの回答を得た。
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