JALグループおよびANAグループの2014年度年末年始期間(2014年12月19日~2015年1月4日)の予約状況がまとまった。それによると、JAL、ANAとも国内線は前年比微減で推移している一方、国際線では両社とも前年を上回る予約数を確保している。
▼JALグループ、国内線旅客数は1.5%減の134万4662人
国際線は10.2%増の43万2024人、チャーターが22便
まず、JALグループ(JAL、JEX、J-AIR、JTA、RAC、JAC)の国内線の提供座席数は前年と同じく227万8682席で、予約数は前年同期比1.5%減134万4662人。予約率前年並みの59.0%となっている。方面別では、需要喚起型運賃が好評な関西、中国、四国方面の予約数が前年を約3%上回るなど好調。国内線のピーク日は下りが12月27日で予約率79.7%、上りが1月4日で予約率89.1%。
国際線では、提供座席数が同6.6%増の51万3332席。予約数は、その増加率を上回る同10.2%増の43万2024人と好調に推移しており、予約率も前年を2.8ポイント上回る84.2%と高い数字を残している。 方面別では、アジア、オセアニア路線が予約率約90%で好調。特にクーデーター以後落ち込んでいたバンコク線の日本発需要が好調に推移している。ピーク日は日本発が12月27日で予約率97.1%、日本着が12月20日で予約率96.2%となっているほか、年始の1月3日と4日も95.3%と高い予約率となっている。JALは期間中、ホノルルへの臨時便5便のほか、チャーター便22便(フェアバンクス6便、ホノルル2便、グアム2便、サイパン4便、パラオ8便)を運航する。
▼ANAグループ、国内線旅客数は0.2%減188万3218人
国際線は22.1%増の38万3936人、訪日需要も好調に
一方、ANAグループは国内線の予約数は前年並となっているものの、国際線の予約数は羽田路線の拡大があったことから前年を大きく上回った。国内線では同1.9%減の327万285席を提供し、予約数は同0.2%減の188万3218人。予約率は同1ポイント増の57.6%。ANAによると、期間中前半は昨年に比べて連休が少ないため前年を下回るものの、後半は「旅割」を中心にして帰省需要やプレジャー需要が堅調に伸びている。方面別では沖縄が好調。期間中のピーク日は下りが12月31日で予約率84.8%、上りが1月4日で予約率95.1%。
国際線では、同13.1%増の47万7677席を提供し、予約数は同22.1%増の38万3936人。予約数はJALよりも少ないものの、増加率ではJALを上回った。予約率も前年よりも5.8ポイント高い80.4%となった。日本発では、リゾート方面にくわえて北米やヨーロッパ方面も堅調に推移。海外発では、日本への帰国需要のほかアジアや中国からの訪日需要が好調に伸びている。また、夏期スケジュールから新規就航した路線は予約率が80〜90%で推移している。期間中のピーク日は日本発が12月27日で予約率96.5%、日本着が1月4日で予約率95.7%。
(トラベルボイス編集部)