オンライン旅行予約のエクスペディア・ジャパンは、訪日外国人向けビジネスを強化する。今後、日本国内の宿泊施設のサイト掲載数を伸ばしていく方針だ。
マーケテイング・ディレクター北アジアの木村奈津子氏によると、日本の旅行ビジネスで訪日外国人市場が活況を呈するなか、同社サイトでも日本の宿泊施設の外国人予約が増えているという。特に需要が強いのが、韓国、香港、台湾、タイなどのアジア圏。各国の同社の予約ランキングで、日本が首位を占めており、こうした旺盛な需要に応えるために、外国人旅行者に好まれる宿泊施設に参画を促す活動に注力する。
木村氏は、アジアをターゲットとした場合、旅館とともに3つ星クラスのホテルがボリュームゾーンになるだろうとの見方。また、現在は東京、大阪、京都、沖縄、北海道を中心に在庫量を増やしているが、今後はそのほかの地域の宿泊施設も充実させていく考えだ。
すでに、インバウンド市場を担当する営業担当者を増員しており、「エクスペディアというプランドは、海外の旅行者を呼びこむ大きな強み(木村氏)」としてインバンド市場に期待する。同社は、世界31カ国・多言語でグローバルにサイト展開しており、これら現地サイトでのリーチを強みに外国人旅行者の取込みをしていく。
(トラベルボイス編集部:山岡薫)