日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数をオーストラリア・アメリカ・イギリス3カ国の比較でみると、2014年12月(推計値)はオーストラリアが前年比24.0%増の3万7600人、アメリカが同7.8%増の7万3500人、イギリスが同15.2%増の1万6900人となっている。アメリカは12月単月で過去最高を記録した。
年間合計の推移では、オーストラリアとアメリカが過去の年間最高記録を更新した。伸び率でみると、オーストラリアが前年比23.8%と好調となりイギリスとアメリカも10%超の増加を見せた。年間の訪日旅行者数ではアメリカが89万1600人となり、2005年以来9年ぶりに同国の過去最高記録を更新している。
直近10年間の訪日外国人数の推移は以下のとおり。
2014年1月から12月の推移は以下のとおり。
2014年通年の状況として、オーストラリアではイースター休暇の影響により3月は落ち込みを見せたものの他の月はすべて2桁台の伸びになっており、その要因としてJNTOでは、スキーをターゲットとしたプロモーションや秋季の大型クルーズ船の寄港などが奏功した点を挙げている。アメリカについては、同国の景気回復基調が継続していることで個人消費も好調なうえ、円安効果も大きく寄与したとする。イギリスでも円安傾向が旅行者増に直接つながっているほか、航空運賃の値頃感などが底上げにつながっているとし、さらに各種メディアへの継続的な取材支援が日本の露出機会増に効果をもたらしたとみている。
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直近10年の訪日外国人数をグラフでまとめ、2014年は過去最高の1341万4000人に(トラベルボイス編集部)