デジタル市場の調査を行うコムスコアは、日本国内におけるパソコン経由の動画ストリーミング配信サイト利用状況をまとめた。それによると、動画視聴者数はネット利用者全体の約8割(79.8%)。人気の動画サイト1位は「ユーチューブ(Youtube)」を運営するグーグル(Google)でユニーク視聴者数5066万人、2位は「FC2動画」を運営するFC2で2100万人、3位は「ニコニコ動画」などを運営する角川ドワンゴで1974万人となり、Youtubeの圧倒的な人気が明らかとなった。また、日本では1つの動画を視聴する時間が平均10分程度で、米国の約4倍となっていることが分かった。
動画サイトの視聴者数トップ10は以下のとおり。
▼日本のオンライン動画サイト ユニーク視聴者数トップ10
※順位. 動画サイト名:ユニーク視聴者数:ネット利用者に対する動画視聴者の割合
- Google:5066万人:68.8%
- FC2: 2100万人:28.5%
- 角川ドワンゴ:1974万人:26.8%
- ヤフー(Yahoo!):1515万人:20.6%
- DMM:1316万人:17.9%
- ビデオロジー:800万人:10.9%
- アニチューブ:760万人:10.3%
- メーカー・スタジオ:554万人:7.5%
- デイリーモーション:518万人:7.0%
- フェイスブック(Facebook):509万人:6.9%
また、動画視聴状況を日米で比較した場合、ネットユーザーのうち動画視聴者の割合は、米国が89.4%に対して日本は79.8%。1回の動画視聴あたりの利用時間は米国の「2分」に対して日本では「10分」となり4倍以上だった。その一方で、1人あたり1カ月間の動画視聴回数は米国の「517回」に対して日本は「269回」で約2倍に。日本人の動画視聴は「1回の視聴時間が長め」、米国では「短時間の動画をたくさん視聴」する傾向の違いが明確になった。
この調査は、動画はストリーミング再生とダウンロード再生コンテンツの両方を対象に、2014年11月に同社の調査ツール「ビデオメトリックス」を用いて実施されたもの。15歳以上による自宅や職場での動画視聴状況を測定した。