専門家が厳選ホテルを紹介する新キュレーションメディアが登場、宿泊施設との直接契約も視野に ―ベンチャーリパブリックなど

旅行商品の検索・比較サイト「Travel.jp」を運営するベンチャーリパブリックは、2015年2月20日、専門家が厳選したホテルを紹介するキュレーションメディア「THE LIST(ザ・リスト)」の運営を開始した。現在の掲載都市は、ニューヨークやロサンゼルス、ロンドン、パリといった欧米主要都市のほか、シンガポール、ソウル、香港、バンコク、東京や京都なども含めた世界10都市。言語は英語からスタートし、3月には日本語を公開。今後のニーズによって多言語化も視野に入れている。

「THE LIST」は、各都市のホテルを専門家の視点で評価・紹介する、日本では初めての旅行系キュレーションサービス。同社代表の柴田啓氏と米国拠点のデザインハウス(ブティックハウス)のAPEC開発担当者トレイ・ショア氏との共同プロジェクトとして誕生した。

掲載するホテルの選定プロセスでは、各都市で40~50施設をリストアップしたのち、最終的には本当に推奨できるホテルに絞込み。各都市7~10軒程度を目安に選出した。両氏が実際に世界各国に足を運んで「デザイン性」「サービス面」「業界の評判」「価値」といった点で評価、その結果をもとに旅行業界やホテルの専門家、有識者などとの意見交換を経て決定したという。サイトでは、こうした専門家の意見を記事で伝えると同時に画像の質にもこだわり、厳選感を演出している。


▼現時点のビジネスモデルはOTAへの送客手数料

レストランなど旅行中の行動(タビナカ)への発展も視野に

左:柴田氏/右:トレイ・ショア氏

新たなキュレーションメディアの現時点でのビジネスモデルは、オンライン旅行会社(OTA)への送客による手数料だ。現在はBooking.comなどOTA4社の宿泊プランを掲載しており、ユーザーがホテルの記事を閲覧した後、各社の予約サイトに移動する動線を整えている。今後、OTAとの協業を増やしていく方針で、宿泊施設との直接契約も視野に入っているという。

また、ホテルの次の展開では、バーやレストランなど旅行者の旅行中の行動(タビナカ)へのアプローチもしていくことで、ユーザーの利便性が高い総合旅行情報メディアを目指す計画だ。

(トラベルボイス編集部)


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