観光庁は、主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報(2015年1月分)を発表した。それによると、1月の海外、国内、外国人旅行を合わせた総取扱額は、前年比0.1%増の4120億4961万円だった。海外旅行の取扱額は前年比3.9%減の1381億3634万円、外国人による訪日旅行は同45.9%増の65億805万円、国内旅行は同1.6%増の2674億522万円となっている。
旅行会社へのヒアリングによれば、外国人旅行ではビザ緩和策の奏功により東南アジアからの旅行者増をけん引、国内旅行では引き続き関西方面への旅行者増がみられた。一方、継続する円安傾向が消費者心理の冷え込みを招き、海外旅行の伸びを抑える要因になったとしている。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行)では、1月の総取扱額は前年比3.1%減の1099億4443万円、取扱人数合計は同6.7%減の263万3277人。そのうち海外旅行が前年比6.9%減の458億5540万円、外国人による訪日旅行が同83.8%増の3億8533万円、国内旅行が同0.4%減の637億370万円となった。取扱人数は、海外旅行が前年比9%減の25万424人、外国人旅行は同43.1%増で1万8037人、国内旅行が同6.7%減の236万4816人だった。
旅行会社別では、1月の海外旅行の取扱い額上位5社(JTB、H.I.S.、阪急交通社、KNT-CT、日本旅行)すべてが前年比マイナスに転じた。外国人旅行では、日本旅行が前年比66.6%増と大幅な伸びを示したほか、楽天トラベルが前年比31.2%増の3億1164万円で6カ月ぶりに取扱い額5位に浮上、トップツアーが6位となった。国内旅行では、JTBが前年比2.5%増、楽天トラベルが7.5%増を示したものの、取扱い額では上位5社すべてで3カ月連続での減少傾向がみられた。
旅行会社の海外旅行取扱額上位5社・2015年1月の推移比較グラフは以下のとおり。
旅行会社の外国人旅行(訪日旅行)取扱額上位5社・2015年1月の推移比較グラフは以下のとおり。
旅行会社の国内旅行取扱額上位5社・2015年1月の推移比較グラフは以下のとおり。
(トラベルボイス編集部)