総合オンラインストアAmazon.co.jp(アマゾン)は、2015年4月17日、ショッピングサイト内に「アマゾンマーケットプレイス・ワールドブライダルストア」を開店、リゾートでの挙式プランの販売を開始した。国内外の結婚式を扱うワールドブライダル社がアマゾンに出店したことによるもので、挙式場所は沖縄のほかオーストラリア、グアム、ハワイを選択可能。現地までの旅行・宿泊手配は参加者自身が行うものとし、記念撮影のみのコースのほか、挙式料金はレンタル衣装込みで35万円から提供する。アマゾンが挙式プランを販売するのは初めてとなる。
ストアで扱う商品は、低価格かつ気軽にリゾートウェディングを挙げられることを訴求するラインナップが中心で、一般的にわかりにくいとされる料金体系を明確化して完全定額制を導入。レンタル衣装代と挙式、ヘアメイク料を含めた「ベーシックプラン」(35万円)のほか、アルバム作成料が含まれる「ハッピープラン」(50万円)、DVD作成料も含む「プレミアプラン」(65万円)、現地で記念写真撮影のみを行う「フォトプラン」(15万円)も提供する。
購入手続きは、価格帯や好みのエリア、こだわりたいポイント、挙式会場、時間帯などを選択して「購入」を行い、その後ワールドブライダル社からのメール連絡を受け、挙式確定後に決済が行われる流れ。特典としてアマゾンのタブレット端末「Fire HD6」が提供されるため、そこから必要な情報を確認することもできる。また、2015年12月までの申し込み者には出店記念キャンペーンとして、10万円相当の「ヘリコプターでの新郎入場」のプレゼントを行う。
ワールドブライダルでは、若いカップルや挙式をしていない夫婦、再婚やシニア婚など幅広い層による購入を期待すると同時に、プレゼントとしても活用できるように工夫した。また、アマゾンでは「ウェディング準備ストア」ではプロポーズや結婚式、新生活の準備に必要な商品を多数販売中。今後も顧客の利便性向上をめざしてサービス強化に努めていく考え。
米報道では、昨年末にアマゾンが旅行事業に参入する可能性を報道している。今回は交通・宿泊の販売は含まれないものの、ブライダル分野はサービス分野の販売の第一歩といえ、今後の動きに注視したい。
(トラベルボイス編集部)