JALグループは平成27年3月期連結決算(平成26年4月1日〜平成27年3月31日)をまとめた。それによると、グループ連結売上高は前年同期比2.7%増の1兆3447億円に増えたものの、営業費用も同2.0%増の1兆1650億円と増加。営業利益は同7.7%増の1796億円、経常利益は同11.2%増の1752億円と前年を上回ったものの、当期純利益は同10.3%減の1490億円と前年割れとなった。
国際線: 旅客数は0.9%増の779万4000人
利用率75.7%。旅客収入4548億5700万円
セグメント別を見ると、国際線旅客では、羽田空港の発着枠拡大に伴い、昼間帯に新たに羽田/ロンドン・パリ・シンガポール・バンコク線の運航を開始したほか、深夜早朝時間帯を活用した羽田/ホーチミン線を開設。また、成田空港では、米州/アジア間の需要獲得を強化するため、成田/ニューヨーク・ジャカルタ線を週14便に増便した。
首都圏以外では中部/バンコク線、関西/ロサンゼルス線の運航を開始した。プロダクト面では、国際線新仕様機材「SKY SUITE(スカイスイート)」の導入をさらに拡大した。この結果、供給では有効座席キロベース同3.2%の増加、需要では有償旅客キロベースで同2.0%の増加。旅客数は同0.9%増の779万4000人、利用率は前年の76.5%を若干下回る75.7%。旅客収入は同3.9%増の4548億5700万円となった。
国内線: 旅客数は1.4%増の3164万4000人
利用率66.1%。旅客収入4875億5500万円
国内線旅客では、羽田空港発着路線で伊丹、岡山、北九州線などに加えて、「コンテスト枠」により山形線の増便を実施。また、羽田発着以外では伊丹/那覇線など需要の見込まれる路線において増便を行った。このほか、過去に運休した路線のなかから、地域と共に路線運営が可能と判断した伊丹/松本線・女満別線、新千歳/出雲線・徳島線、中部/釧路・帯広線の6路線を夏期に運航した。プロダクト面では、国内線新仕様機材「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」の運航路線を拡大した。この結果、供給では有効座席キロベースで同2.1%の減少、需要では有償旅客キロベースで同1.0%の増加。旅客数は同1.4%増の3164万4000人、利用率は前年の64.0%を上回る66.1%。旅客収入は前年とほぼ同じ4875億5500万円となった。
平成28年3月期の連結業績予想については、売上高1兆3280円、営業利益1720億円、経常利益1690億円、当期純利益1440億円を見込んでいる。
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