日本政府観光局(JNTO)は、国際会議協会(ICCA)がとりまとめた2014年に世界で開催された国際会議件数の統計(暫定値)を発表した。これによると、2014年に世界で開催された国際会議は1万1505件で、前年よりも180件減少。このうち日本で開催された会議件数は337件で、前年比5件減となったもののアジア・大洋州/中近東エリアで3年連続1位を維持した。世界総合ランキングでは前年と同じ7位となっている。
世界で最も国際会議数が多かった国はアメリカで831件、続いてドイツの 659件、スペインの578件。トップ3は前年と同じとなっている。
ここ10年間における国際会議件数の国別順位遷移は以下のとおり。
国内都市別では、東京が90件(世界22位)、次いで京都が47件(同54位)、札幌が19件(同125位)、横浜が18件(同134位)、奈良と沖縄が16件(同152位)。国内ランキングで前年7位だった札幌が3位に、前年10位だった沖縄が5位に浮上。一方で、前年3位の大阪が2014年は10位にとどまる結果となった。
アジア大洋州の都市では、シンガポールが142件(世界7位)、北京が104件(同14位)、ソウルが99件(同15位)と続いた。
アジア・大洋州および日本国内の都市別会議件数は以下のとおり。
JNTOでは、世界の会議開催数が減少傾向にあるなかで、日本の国際会議数がほぼ現状維持となったことは一定の取り組みの成果であるとし、今後大都市への国際会議誘致や地方への中小規模会議誘致を積極的に促進することで全体の底上げを目指していきたいとしている。