グーグル(Google)検索で、旅行にかかわるキーワードの日本のクエリ数(検索数)が2015年第一四半期は18%増、モバイルからのアクセスは67%ーー。こうしたオンラインにおける旅行のトレンドが、実際の事業責任者レベルの口から飛び交うオンライン旅行業界の国際会議「WIT Japan」が6月4日にスタートした。
2日間にわたって開催される「WIT Japan」。このカンファレンスは2005年にシンガポールで初開催されたイベントで今年で11年目。日本では今回で4回目となり、オンライン市場の拡大とともに、年々参加者が増加している。4日に開催されたのは、ブートキャンプと呼ばれるカンファレンスの前夜祭のような位置づけのイベント。昨年までと比較して、参加者は倍増を超える盛況ぶりで、オンライン旅行ビジネスが熱気を帯びているトレンドを印象づけた。
特に、日本を含む北アジアのオンライントラベルの市場分析、楽天トラベルやreluxなど大手OTAのユーザー獲得手法のケースステディなど、貴重な各社の生データに参加者は釘付けに。恒例となっているスタートアップピッチ(起業家プレゼンテーション)では、11社の若手起業家が新たな旅行を軸にしたビジネスのプレゼンテーションを行った。
今年のスタートアップピッチで5日のカンファレンスでのプレゼンテーションのチャンスを得たのは以下の5社。ファイナリストは、5日のカンファレンスの最後に発表される。
- Dabeeo
- Klook Travel
- Allstay
- StubbyPlanner
- Space Market
なお、今年は本サイト「トラベルボイス」はプレミアム・メディア・パートナーを務めている。カンファレンスのために世界から集結したオンライン業界の注目のリーダーたちにインタビューや、スタートアップピッチのレポートなどを後日紹介する予定だ。
トラベルボイス編集部:山岡薫