京都文化交流コンベンションビューローが発表した「2015年6月の外国人客宿泊状況調査」によると、宿泊者に占める外国人の割合は前年比8.3ポイント増の39.6%となった。5か月連続で3割増で推移し、稼働率も8.43ポイント増の88.1%だった。
方面別をみると、中国が140.5%増と大幅に増加。利用客室数が春節の2月や桜の4月のピークを上回り、今年最高を記録した。その他方面も中東が微増となった以外は増加。なかでも、台湾や香港、韓国を含めた東アジア全体の客室数は3万7100室で全体の46.5%に上昇し、北米(1万5200室)、欧州(1万3371室)、オセアニア(3328室)の合計を上回るシェアを占めるようになった。
なお、6月の好調さは訪日全体で韓国のMERS感染拡大による旅行先のシフトも影響しているが、京都もプラスの影響があるとしている。
1月~6月の上期合計では、外国人の利用客室数は25.3%増、割合では5.6ポイント増の34.2%。中国は昨年の2倍を超え、構成比でトップの台湾に迫る勢いとなっている。
調査の対象施設は25施設・計7617室(市内客室数の約4割をカバーする数値)。