タイ・観光スポーツ省およびタイ国政府観光庁(TAT)は2015年8月18日、このほど首都バンコクで発生した爆発事故を受け、旅行者や観光客に向けた緊急措置策や対応方針を発表した。
緊急対策室や24時間対応ホットラインを開設すると同時に、警察や病院、各国の大使館や領事館などによるサポート体制を示すもの。 ※写真はタイ国政府観光庁ウェブサイトより。
緊急措置策の内容は以下のとおり。
- 負傷者が搬送される主な病院にてインフォメーションカウンターを開設。多言語対応が可能なボランティア通訳の手配も行う。ホットライン「1155」は、24時間対応を行う。
- 亡くなった方には保険金30万バーツ、負傷者には10万バーツの補償を行う。旅行代理店を通じてタイに旅行している者については、各旅行代理店の規約に準じる。
- 外国人旅行者の安全を守る職務に就く「ツーリストポリス」やボランティア要員などを、主要観光地、空港、バスターミナルに配置。トラブルの拡大を抑えるために活動する。
- 家族や親せきなどに緊急連絡を取る必要がある場合は、すべての国の大使館や領事館、タイ国観光庁にてサポートを行う。
- タイ・観光スポーツ省では本庁3階に緊急対策室(War Room)を開設。状況調査と旅行者へのサポートを行う。
地元警察は住民や観光客に対し、外出時の注意を呼び掛けると同時に、旅行者が訪れる主な拠点すべてにおける警備と保安強化を実施する方針。
一方、地元の公的サービスや銀行などは通常どおり運営。主な輸送経路や道路、空港の営業に伴って、現地の旅行会社や宿泊施設、飲食店、ツアーオペレーター機関、ショッピングモールなども営業を継続することを発表。ドンムアン空港やスワンナプーム国際空港を利用した国内線と国際線、BTS(高架鉄道、スカイトレイン)、MRT(地下鉄)も営業を継続するとしている。
なお、タイ国政府観光庁(TAT)が8月17日から30日まで予定しているイベント「Way of Silk, the Way of Thai」や、10月の「TBEX Asia 2015」も実施される見通しとなっている。
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