長崎新聞社はGPSで新聞配達ルートを可視化するプロジェクト「The Way」を実施した。新しい輪転機の導入に合わせ、デジタルメディアが隆盛の現代に、人が人に情報を直接「届ける」という行為を再確認し、新聞社の今後のあるべき姿を再認識しようとするもの。「ハイパーローカルメディア」として地域に密着することの意味、新聞の新たな価値を見つめ直すとしている。
プロジェクトでは新聞配達員2285名にGPSを配布。そのデータを光点に連続表示することで、配達ルートを視覚化した。使用したGPS受信機は150台、計測期間は40日に及んだという。
特設サイトでは、594もの離島を有し、市街地は急峻で入り組んだ坂道が多い「およそ日本で最も複雑な配達ルート」に新聞が配られる様子が、次々と光のルートが伸びていく様子で閲覧できる。配達の様子を映した動画によると、長崎港に午前12時30分に届いた新聞は、五島・福江港に05時17分に到着。対馬空港には08時20分の到着で、県内すべての配達が終えるのは発想から16時間30分後となっている。
【How to deliver the newspaper in Nagasaki, Japan 4K (Ultra HD) - 長崎】