日本政府観光局(JNTO)によると、2015年8月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)が前年同期比63.8%増の181万7000人となった。これは、8月として過去最高だった昨年の111万人を70万8000人上回るもの。これによって、2015年1月から8月までの累計では、同49.1%増の1287万5400人。訪日外国人増加の勢いが増すばかりだ。
国籍別で2015年8月の首位となったのは先月に引き続き中国。前年比2.3倍となる133.1%増の59万1500人を数えた。続いて、韓国が55.5%増の39万1000人、台湾が31万3900人。トップ3か国で全体シェアの7割を超えている。
累計では、中国が7月までに275万6000人となり、2014年の年計(240万9000人)を上回ったのとともに、香港も8月までで99万人と2014年の年計(92 万6000人)を超えた。
また、8月に唯一のマイナスとなったのがロシア。前年同期比10.3%減の4800人だった。各市場の詳細は以下のとおり。
訪日外国人の伸びが好調な要因について、JNTOは航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、中東呼吸器症候群(MERS)による韓国からの旅行控えの解消が査証の免除・要件緩和や円安とあいまって数値を大きく伸ばしたものとみている。
9月は、アジア諸国の連休や10月の国慶節を控えて旅行のしやすい日並びになっている。JNTOでは、引き続き訪日プロモーションを強化していくことで需要喚起を継続していく方針だ。各国の連休予定については、以下のとおり。
- 韓国の秋夕チュソク(旧盆休暇):9月26日~9月29日
- マレーシアのスクールホリデーと祝日:9月19日~9月27日、9/16、9/24
- インドの祝日にともなう3連休:9月5日、9月25日
- ベトナムの国慶記念日:9月2日
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