一休、経常利益が過去最高、1室あたり単価は3432円増加で3万1230円に -2015年第2四半期決算

一休の2015年度第2四半期(2015年7月~9月)決算は、営業利益、経常利益、純利益とも2ケタ増の好業績となった。営業収益は前年比17.6%増の21億9100万円、経常利益が23.0%増の8億6100万円、純利益が25.4%増の5億6200万円で、特に経常利益は第2四半期で過去最高益を更新した。

このうち、宿泊予約(一休.comと一休.comビジネス)は取扱室数は前年と変わらず53万3000室だが、取扱額は12.3%増の166億6600万円と2ケタ増。1室あたりの平均単価が3432円増加し、12.3%増の3万1230円に増加した。特にホテルは単価増、旅館は取扱室数が伸び、成長に貢献したという。

第1四半期と合わせた2015年4月からの累計でも好調で、営業収益は19.5%増の38億5900万円、経常利益は33.2%増の14億1600万円、純利益は34.3%増の9億1300万円。累計でも経常益は過去最高益となった。

ただし、通期業績予想は据え置きで、営業収益は12.1%増の74億1800万円、営業利益は16.0%増の25億5500万円、経常利益は14.5%増の26億円、当期純利益は13.8%増の16億円。宿泊予約に関しては、取扱金額が8.5%増の548億円、取扱室数は3.8%増の197万室、平均単価は4.5%増の2万7803円を見込む。

しかし、サービス拡大に伴う人員増による人件費やリスティング広告の増加による広告宣伝費、取扱高の増加に伴うポイント・スタンプ費用の増加などにより、営業費用も10.1%増の48億6300万円と2ケタ増になると予想している。

なお、本決算発表で一休は、2020年に向け、「宿泊予約サイト」から「上質を求める顧客の豊かな生活のプラットフォーム」への転換を図ることも発表。会員の活性化や新規事業の創出などに取り組み、2020年には既存事業による取扱高1500億円に対し、新たな取り組みによって500億円を積み増し、2000億円の取扱を目指すとしている。

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