オーストラリアへの日本人渡航者数が急増、路線拡大でさらなる増加も

オーストラリア政府観光局(TA)によると、2015年9月の日本人渡航者数は前年比18%増の2万9000人超と2ケタ成長を遂げた(オーストラリア政府統計局の集計結果)。オーストラリア政府観光局では、日本人出国者数が低迷するなかでの成長に対し、オーストラリア旅行のマーケットシェアが拡大する兆しと見て、プロモーション活動を積極的に実施していく方針だ。

この急成長の背景には、2015年8月にカンタス航空(QF)の羽田/シドニー線、成田/ブリスベン線の開設など、航空座席の供給拡大が挙げられる。さらに12月には全日空(NH)の羽田/シドニー線の就航も予定されており、TA日本局長のアンドリュー・ライリー氏は両社の路線開設が大きく寄与しているとのコメントを発表。

デスティネーションとしても、都市と大自然の絶景が楽しめる魅力が再認識されており、「旅行先としての需要と航空路線の供給の良いバランスが取れてきている。2016年はさらに素晴らしいものに確信している」とさらなる増加への期待を示す。

なお、オーストラリア政府観光局では現在、オーストラリアの上質な旅や食とワインの魅力を訴求する2つのキャンペーンをはじめ、ハネムーンやワーキングホリデーのプロモーションも実施。公式サイトを中心にSNSなどのデジタルやテレビ新聞、旅行会社店舗など、多様なチャネルで多角的な展開を行なっている。

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