ビックカメラは2015年12月22日、中国の旅行事業大手・春秋グループへの資本参加と業務提携合意を発表した。これにより、ビックカメラは春秋グループの顧客向けに日本製品の販売を加速。インバウンド消費拡大につなげる計画としている。
春秋グループは、中国の春秋航空や春秋国際旅行、日本国内の日本春秋旅行や春秋航空日本などを参加に置く大手グループ。割引クーポンなどの配布が予定されているという。
同時に、グループ傘下の春秋航空日本は増資を行い、資本金を現在の69億円から106億5500万円とする計画とする。ここではビックカメラを含む日本の企業株主を迎え、2016年以降の国際線事業を加速していく見通しだ。
ビックカメラはこの12月12日、中国で1800店舗を有する家電量販店「国美電器」と連携して、中国で日本製品を販売する「越境EC」市場にも乗り出したところ。引き続き増加が見込まれる中国人顧客に向け、オンラインとリアル店舗双方を通じた積極的な販売拡大策をとっていくとみられている。