長野県白馬村を中心とするスノーリゾート「Hakuba Valley(ハクババレー)」が実施した2015年~2016年冬期の客数予測で、訪日外国人のスキー客数が前年比30%増となり、約20万人を突破する見通しとなった。※写真は「Hakuba Valley」ウェブサイトより
この調査は、ハクババレーでスキー場を運営する11事業者による「HAKUBA VALLEY 索道事業者プロモーションボード(HVPB)」が実施したもの。外国人スキーヤーを対象にしたチケット利用状況のほか、JHNトラベル社が運行する成田空港から白馬エリアへの直行バス、ツアーなどの予約状況に基づいたもの。
2009年以降の外国人スキー客数の遷移は以下のとおり。
HVPBでは、外国人スキーヤー増をもたらした最大要因を「リピーター」「クチコミ」にあると分析。昨シーズンに実施した調査では、外国人スキー客の約55%が2回目以上のリピーターで、その7割近くが「友人に必ず薦めたい」と回答していたという。また、「Hakuba Valley」がカナダやアメリカ、フランスなどの有名なスキーリゾートと連携を行い、国際ブランドとしての知名度向上に取り組んだことも寄与したとする。
これらの結果を受け、ハクババレーでは外国人滞在者に向けた宿泊環境やスキー場の利便性向上、交通面での整備を推進。さらに、スキーコースの多様化や「JAPOW」と呼ばれるパウダースノーの雪質管理を徹底。関西や東京へのアクセスの良さなども強みに、今後もインバウンド需要対応を積極化していく考えだ。