【図解】旅行会社トップ5社の比較11月(速報)、国内旅行は楽天が1割増で2位に復活 ―観光庁

観光庁が発表した主要旅行業者49社の旅行取扱状況速報(2015年11月分)によると、11月の総取扱額は前年比2.6%増の5733億7819万円。海外旅行は同6.0%減の1604億1528万円、外国人旅行は同44.7%増の172億9486万円、国内旅行は同5.2%増の3956億6805万円となった。

海外旅行の取扱額上位5社の直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、H.I.S.、阪急交通社、KNT-CT、日本旅行)のうち、阪急交通社のみが前年比2.4%増でプラス遷移を記録した。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社の直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、日本旅行、H.I.S.、KNT-CT、東武トップツアーズ)のうち、日本旅行とH.I.S.は前年比6割増、JTBグループは5割の伸びで好調。楽天も約6割増の伸びを示したが、取扱額では先月に続いて6位にとどまる結果となった。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社の直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、楽天、KNT-CT、日本旅行、ANAセールス)のうち、楽天は2桁増を記録。取扱額ではKNT-CTを抑えて2位に浮上している。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)では、11月の総取扱額は前年比4.5%減の1348億7355万円、取扱人数合計は同5.4%減の333万6689人となり、2か月続いたプラス遷移から再びマイナスに転じた。

海外旅行は取扱額が前年比13.5%減の453億5525万円で、前月の10.6%減からさらにマイナス幅を拡大、取扱人数も前年比11.2%のマイナスで23万7688人となった。外国人旅行の取扱額は同21.8%増の5億7112万円、取扱人数は同37.2%増の3万1548人。国内旅行の取扱額は同0.7%増の889億4718万円と増加傾向にあった一方、取扱人数は同5.3%減の306万7449人となっている。


方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、海外旅行は円安などの影響により需要落ち込みがみられ、欧州方面を中心として全体的に対前年割れで低調。外国人旅行は引き続き東アジアやビザ要件緩和があった東南アジアからの訪日旅行者が好調。国内旅行は関西・北陸方面が継続して好調となったほか、企業の団体旅行で回復傾向がみられたとしている。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…